肌寒くて目が覚めた
朝方は冷えますと天気予報のお姉さんも言っていたのに
お風呂上りに着た半袖のTシャツのまま寝てしまった
よりによって窓も少し開いている
袖から出た腕はすっかり冷えて
なんだか少し痛いくらいだった
起き抜けはいつもミネラルウォーターを飲むけれど
冷たい水が胃袋に入っていくのを想像しただけで
なんだかさらに寒くなった
「今日は暖かいものが飲みたい」
なにかなかったかなと
整頓が行き届かない棚の中を探る
お、いいじゃんこれ
と手に取ったのはインスタントのおみそ汁
すっかり忘れていたが
いつぞやの私が買ったのだろう
いつもはお湯を沸かすのも面倒に感じるけれど
今日はみそ汁を飲みたい気持ちが勝っている
お湯が沸くまでじっとポットを見つめる
もう他のことをするような熱エネルギーは残っていない
待ちわびた沸騰を知らせる音が鳴り
お椀にスタンバイした粉末の味噌にお湯をかける
お箸でかき混ぜ
熱いだろうかと恐る恐る口に含む
ずずっ・・・
空腹状態で飲むみそ汁は胃袋の形がわかる
白いご飯や他のおかずを用意する間もなく
お椀の中のみそ汁は消えた
身体はすっかり温まって
冷たい水で顔を洗う勇気も出てきた
・・・
想像して?
想像した?
ほーらー
おみそ汁食べたくなったんじゃない?
これからの季節ひとつ買っておくと
きっと買った自分に感謝する日がくる・・と思う